APB−2 ロジアナ、FMアナライザ、他

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■ページ履歴

2011/08/01 このページ公開
2012/01/24 10MHzクロックのテストバージョン
2012/02/15 COM ポート処理のバグフィックス


2011/08/01

APB-2 はデジタル入出力しかない基板なのでまずはロジアナをつくりました。 そうこうしているうち FM 復調器を使えば PLL や FLL の応答特性が取れることに気づき、FM アナライザも追加しました。  

結局、ロジアナ、FM アナライザ、周波数カウンタ、信号発生器、をいれたものができました。



MC9S08JS16 のプログラム変更が必要です。 MC9S08 Bootloader を起動し、上の「実行ファイル 20110801 (ZIP 111KB)」を解凍した中にある CDC_monitor.abs.s19 を書き込んでください。

バージョンは、MC9S08JS 20110725_1640 になります。



■追加回路


A  B

schematic


バッファに LVC245 を使っていますが、5V系のロジックを入れなければなくても実験はできます。 ちゃんとしたロジックアナライザーとして使いたいときは何らかのバッファを入れたほうが事故によるFPGAの破壊を防止できます。

信号発生器の出力はΔΣDAなのでLPFが必要です。 上記の回路図ではCRのLPFのあとにLMV358のバッファを入れていますが、ハイインピーダンスで受ける場合はCRのLPFだけでも良いです。



■FMアナライザー


FMアナライザは、入力された信号の周波数の時間的変化を見るものです。
前に作ったFM復調器をつかっています。 FMアナライザを使っているときのΔΣDAの出力はFM復調器の出力になっています。


前に作ったSDR−1のFLLの特性をいろいろ見てみました。



・ 受信周波数を531kHzから1602kHzに変化させたときの特性実測
sdr531_1602

受信周波数を531kHzから1602kHzに変化させましたのでSDR−1のFLLは525kHzから1596kHzに変化します(受信周波数の−6kHz)。

変換周波数を1MHzとして特性を取ったので上記特性のΔ周波数が−475kHzから+596kHzに変化しています。 450msぐらいのところで安定しているように読み取れますがはっきりしません。 そこで1596kHz付近を拡大してみます。

ドラッグして表示周波数センターを移動し、マウスホイール(またはコンテキストメニュー)で垂直軸感度を変更して1596kHz付近を拡大します。



・ 1596kHz付近を拡大
拡大図

これをみると本当に安定するのは550msぐらいのところということがわかります。 始まりは265msぐらいのところなので応答時間は285msとなります。


次は周波数変化が小さいときの特性を見てみます。



・ 1593kHzから1602kHzに9kHz変化させたときの特性
拡大図

大きく振動し、ちょっと不安定です。
周波数の低いときは全く振動もなく安定なのですが、高い周波数で不安定になるのは制御感度(電圧あたりの周波数変化率)が大きくなっているためです。 SDR−1のように周波数差が大きいときは周波数によって制御感度が違うのを考慮し、時定数を切り替えるべきです。



・ 定常状態でのFM性ノイズ特性
FM性ノイズ

5Hzp-pぐらいには収まっているようです。 FLLなのでこんなものでしょうか。



■閑話休題



2012/01/24

10MHzを入力するテストバージョンをつくりました。
ルビジウムやOCXOなどの高精度な10MHzを入力することができます。
単純に DCM の入力周波数を10MHzに変更しただけで実機テストはしていません。



コンフィグファイル以外は前のものをそのまま使います。

P85(CN2 20pin)が10MHz入力です。 CMOS 3.3V レベルで入力してください。
外部から入れる場合は適当なバッファーを介したほうが良いでしょう。




2012/02/15

別の USB シリアル変換をつないでいると COM 番号がずれてしまい正常にオープンできなくなるというバグがあることがわかりました。



実行ファイル以外は以前のものをそのまま使います。






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